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<title>ぬり吉一家</title>
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<item rdf:about="http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_9ca0.html">
<title>第五章　さぶさんとの「お別れ」</title>
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<description>第五章　さぶさんとの「お別れ」 　何日、いいえ何か月くらいたったでしょうか。 　...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;第五章　さぶさんとの「お別れ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　何日、いいえ何か月くらいたったでしょうか。&lt;br /&gt;
　みち、ぬり、そして「さかなとり」の名コーチで、二匹の「保護者」でもあるさぶさん、の三匹のくまたちは、そのあいだ、ずーっと長い眠りについていたのですが、ここ二、三日前から、だんだんとその眠りが浅くなってきました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　つい前日まで、「さかなとり」の夢を見ていたのか、&lt;br /&gt;
「むにゃ、むにゃ……。あの、あの、もう食べられません……。ふうー」&lt;br /&gt;
　と、寝言をいいながら、寝ていたぬりが、&lt;br /&gt;
「ふわー、ふわー」&lt;br /&gt;
　と、薄目をあけて大きなあくびを二回しました。&lt;br /&gt;
　横に寝ているみちは、「うが、うご」っと、小さないびきをかいてまだ眠っています。さぶさんは？　というと、なんだか「冬眠」の達人といったふぜいで、音もたてずに静かに寝ているようです。&lt;br /&gt;
「なんか、お部屋の中がだいぶんあったかくなってきたように思うなぁ」&lt;br /&gt;
　ぬりは、そう感じて、まだ寝ぼけまなこながら、扉のほうによたよたと歩いていきました。&lt;br /&gt;
　そっと扉に前足をかけてみると、どうでしょう。「冬眠」に入る前にはびくともしなかったあの扉が、すーっと開くではありませんか。&lt;br /&gt;
「うわー、扉があいた！」&lt;br /&gt;
　思わずぬりは歓声を上げてしまいました。&lt;br /&gt;
　その声に、さぶさんは目を覚まされました。みちのいびきもぴたっととまりました。&lt;br /&gt;
「うん？　どうした？　なんだ？」&lt;br /&gt;
「ぬり、だいじょうぶ？」&lt;br /&gt;
　二匹のくまは、寝起きがいいのか、すばやくぬりの声に反応しました。&lt;br /&gt;
「あっ、ごめんなさい、ごめんなさい。起こすつもりじゃなかったんです」&lt;br /&gt;
「いや、まあ、いいさ。それより、どうしたい？　ぬり」&lt;br /&gt;
　さぶさんがやさしくぬりに聞きました。&lt;br /&gt;
「あのね、ぼく、ちょっと目が覚めて、なんだかお部屋が少しあったかいな、と思ったので、お外を見てみようとしたんです。それで、扉に前足をかけたら、ほら、すーっと開いたんですよ！」&lt;br /&gt;
　ぬりは、少し開いた扉を指しながら、興奮気味に言いました。&lt;br /&gt;
「へえ！　みんなで『お休みなさい』っていったときにはびくともしなかったのにね」&lt;br /&gt;
　と、みちが言うと、さぶさんが重々しい口調で言いました。&lt;br /&gt;
「冬が終わったんだ、ぼうやたち。まだ、雪は残ってるかもしんねえけど、これからどんどんあったかくなるぞ。さあ、そろそろ、おれたちもいつまでも寝てるわけにはいかねえぞ」&lt;br /&gt;
「っていうことは、『はる』が来たの？」&lt;br /&gt;
「そうだ、ぬり。まだ、完全に来た、とはいえないけど、すぐそこまで来てるってことだ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「春」──くまたち、いいえ、森に住む動物たちにとって、なんて甘美な響きの言葉でしょう。そして、みちとぬりにとっては二度目の「春」です。&lt;br /&gt;
　この一年、二匹のくまは、たくさんの森の住人から親切にされました。そして、厳しい冬を前にして困った時に、さぶさんという、このうえないくまの大先輩と出会い、さぶさんに守られ、そして、いろんな「知恵」を授かって、なんとか一人前のくま──まだ仔ぐまですが──になることができました。&lt;br /&gt;
　ほんの少しですが、体も大きくなったようです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　三匹のくまは、こうしてそろって「冬眠」から目覚めると、毎日お家の外に出て、少しずつ少しずつ体操をするように体を動かしました。くまたちはそうやって、長い眠りでなまった体を元に戻して行くのです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　晴れの日が何日も続くと、だんだんとまわりの雪もとけだしていきます。三匹がさかなとりをした川の水量も、「雪解け水」でいっぱいになって、ものすごい勢いで流れています。&lt;br /&gt;
　やがて、ところどころ黒や茶色の地面が現れてくるようになりました。あるいはまた、雪の中から黄色いお花──福寿草──が顔を出しているところもあります。&lt;br /&gt;
　去年のこの時期には、こんな景色の変化に気づく余裕のなかったみちとぬりですが、今年は違います。毎日毎日違う姿を見せる景色に、二匹は興奮気味でした。&lt;br /&gt;
　まだ残る雪の上で、ときどき、みちとぬりは「追いかけっこ」をしたりして遊んだりしました。&lt;br /&gt;
「みちさん、春っていいねぇ」&lt;br /&gt;
「うん、ぬり。毎日景色が変わっていくね」&lt;br /&gt;
　そうやって、楽しそうに遊び、語り合う、二匹の兄弟仔ぐまの姿を遠くからみながら、さぶさんは、すこし涙ぐみました。そうして、&lt;br /&gt;
「うん、うん。よかったなぁ、ぼうやたち。去年はつらかっただろうなぁ。でも、もう、でえじょうぶだぞ。ぼうやたちは、もう立派に自分たちだけで生きていける」&lt;br /&gt;
と、ひとりうなずくのでした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　やがて、さぶさんと二匹の、「別れ」の日がやってきました。&lt;br /&gt;
　えっ、どうして別れるのかって？　&lt;br /&gt;
　じつは、くまたちは、人間とちがって、生まれてからの一年を親といっしょに過ごしたあとは、親と別れて自分で自分の面倒を見るのが普通なのです。&lt;br /&gt;
　だから、二匹の「親代わり」をしてきたさぶさんとしても、ほんとうはもっと二匹といっしょにいてやりたいのはやまやまなのですが、「くま界のおきて」にしたがって、涙をのんで、二匹と別れることを決心したのでした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「みち、ぬり。よーく聞くんだぞ。ぼうやたちは、この一年、立派に生きてきた。それはそれはえらかった。そして、冬を前にしては、立派にさかなをとることもできるようになった。だから、もうでえじょうぶだ」&lt;br /&gt;
　とつぜんのさぶさんのあらたまった態度に、みちもぬりもぽかんとしています。&lt;br /&gt;
「さぶさん、なにが言いたいの？」&lt;br /&gt;
「ぼうやたちは、もう立派なくまになったってことだ」&lt;br /&gt;
「ええ？　まだまだですよ、さぶさんと比べたら」&lt;br /&gt;
　ぬりが例の「ちょっぴり恥ずかしながらも誇らし気なポーズ」で言いました。&lt;br /&gt;
「いや、もう、ぼうやたちだけで、充分やっていけるさ」&lt;br /&gt;
　ここまでさぶさんが言うと、さすがに二匹は、さぶさんがいつもと違うことに気づきました。そうして、さぶさんがこれから何を言おうとしているのか、なんとなく分かってきました。それを察してか、ぬりが聞きました。&lt;br /&gt;
「でも、さぶさん。これからもずっといっしょですよね？」&lt;br /&gt;
「……いや、それはならねえ」&lt;br /&gt;
「どうして？」&lt;br /&gt;
「それはな、『くま界のおきて』なんだ。この『おきて』には逆らっちゃならねえんだ」&lt;br /&gt;
「よく、わかんないよ」&lt;br /&gt;
　みちは、目にうっすらと涙を浮かべながら言いました。&lt;br /&gt;
「ぼうやたちには、父ちゃんや母ちゃんがいない。だから、なおのことわかんねえんだろうがな……。くまは、　　　　いつかは親と別れて自分で生きていかなくちゃなんねえんだ。どうしてかっていうとな、ぼうやたちと違って、普通に親がいるくまでも、みんないつかは親のほうが先に死ぬんだ。そのとき、ずーっと親掛かりで食べさせてもらってたら、そのくまは、親がいなくなるとどうなる？　もう生きていけなくなるんだ。だから、そうならねえように、どんなくまも、一年がたつと、親と仔は別れる運命にあるんだ」&lt;br /&gt;
「でも、でも、それは親子の場合ですよね。さぶさんはぼくたちの親じゃないですよ。それに、それに、ぼくたちはもうちゃんとおさかなもとれるし、いざとなっても、ちゃんと自分たちでも生きていけますし……。だから、だから、ぼくたちは、さぶさんとずっといっしょにいたっていいはずです……」&lt;br /&gt;
　最後は涙声になりながら、ぬりが言いいました。&lt;br /&gt;
「おじさんだって、つれえんだ。ぼうやたちと、できることならずっといっしょにいてやりてえんだよ」&lt;br /&gt;
「じゃあ、じゃあ、いっしょにいましょうよ、えーん、えーん」&lt;br /&gt;
　泣きじゃくるぬりの横で、やはり目にいっぱい涙を浮かべていたみちは、なにかをさとったようにいいました。&lt;br /&gt;
「ぬり。仕方がないよ……。さぶさんだって、いっしょにいたいんだ。それはね、普通のくまの家族でもきっとそうなんだ。誰が好き好んで子どもと別れる？　みんなきっとつらいんだよ。でも、別れなくてはいけないんだ」&lt;br /&gt;
「どうしてですか？　どうしてですか？　ぬりにはちっともわからない」&lt;br /&gt;
　もう、さぶさんもなんにも言わなくなりました。&lt;br /&gt;
　しばらく、ぬりのしゃくりあげる音だけがしていました。やがてみちが口を開きました。&lt;br /&gt;
「さぶさん、ぼく、わかったよ。いまはこうして泣いているけど、ぬりだって、きっと理屈ではわかっているんだ。だから、もういいよ。そんなに気を使わないで」&lt;br /&gt;
「みち……」&lt;br /&gt;
　さぶさんの目からも涙があふれそうでした。&lt;br /&gt;
「さぶさん、ぼくたち大丈夫だよ。さぶさんには、いっぱいいっぱいいろんなことを教えてもらった。ほんとにほんとにありがとう。ぼくたち、さぶさんに会わなかったらきっと、生きられなかったと思うんだ。でも、もう大丈夫。だから、だから、ぼくたち、もう、おいとまするね。さぶさん……。見送りはいいからね。だって、見送られているって思うと、かえってつらくなっちゃうから……。ぼく、きっと振り返らないからね。この道をずっといけば、ぼくたちが去年までいた元のお家へいくの、ぼく知ってるから……。だから、さぶさんも反対側を向いて歩いてね。約束だよ。でも、いつか、きっと、いつか、またどこかで会えるよね。そのときは、ぼく『やあ、さぶさん』って必ず言うからね……。じゃあ、ぼくたち行くね。ほんとうにありがとう。さようなら」&lt;br /&gt;
　みちの言葉はほんとうは、最後には、もうほとんど泣き声で何を言っているのかわからなくなっていました。そうして、みちはまだ泣きじゃくっていたぬりの手を引いて、&lt;br /&gt;
「さあ、ぬり、もう泣かないで。行くよ」&lt;br /&gt;
　と言いました。&lt;br /&gt;
　二匹の仔ぐまはそうしてとぼとぼと歩き出しました。&lt;br /&gt;
　二匹はうしろを振り向きたくなるのをぐっとこらえました。もし振り向いていたら、きっと戻ってしまったことでしょう。&lt;br /&gt;
　あれほど泣いていたぬりも、いまは歯を食いしばって、前だけを見ていました。でも本当は涙で前さえも見えなかったのです。&lt;br /&gt;
　さぶさんは……？。&lt;br /&gt;
　さぶさんは、みちに「反対側を向いて歩いてね」と言われたにもかかわらず、ずっと二匹を見ていました。でも、さぶさんの目も、じつは涙でいっぱいで、ほとんど二匹の姿が見えていませんでした。&lt;br /&gt;
「みち、ぬり、たっしゃでな。いつかまたどこかできっと会えるさ。それまでに立派なくまになるんだぞ」&lt;br /&gt;
　さぶさんはそう言いながら、あふれ出る涙をぬぐおうともせずに、二匹が完全に見えなくなっても、ずっとその場所に立っていました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>みんなの童話</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-22T23:44:55+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_cd35.html">
<title>平日に温泉旅行</title>
<link>http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_cd35.html</link>
<description>平日にお休みをいただいて、愛妻と車で伊豆・湯ヶ島温泉に一泊旅行してきました。宿は...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;平日にお休みをいただいて、愛妻と車で伊豆・湯ヶ島温泉に一泊旅行してきました。宿は、人気の宿「あせび野」。評判に違わず、大満足の旅館でした。部屋付き露天風呂の宿は初めてだったので、どきどきでしたが、石組みの風呂も味わい深く、よかった。部屋付き露天は最近の流行りなので、いろんな旅館が取り入れているけど、写真で見ると、なんかテラスに取ってつけたような感じのものが多いので、心配していたのですが、ここ「あせび野」では杞憂でした。これなら満足！おすすめです。とはいえ、この旅館は大浴場も評判で、これもよかった！そして食事も大満足。ふだん小食の妻も全部平らげていました。写真は「旅行」カテゴリーのほうにちらっとアップしました。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-22T23:31:59+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/20070418_9fb4.html">
<title>20070418伊豆湯ヶ島温泉・あせび野</title>
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<description>平日にお休みをいただいて、家族みんなで、予約がとりにくいと言う、伊豆・湯ヶ島温泉...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;平日にお休みをいただいて、家族みんなで、予約がとりにくいと言う、伊豆・湯ヶ島温泉の「あせび野」へ行って来ました。&lt;a href=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/photo_6.jpg&quot; onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=2256,height=1496,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Photo_6&quot; title=&quot;Photo_6&quot; src=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/images/photo_6.jpg&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;66&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;さすがに人気があるお宿。いいお部屋でした。まずは一服。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/photo_7.jpg&quot; onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=2256,height=1496,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Photo_7&quot; title=&quot;Photo_7&quot; src=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/images/photo_7.jpg&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;66&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;と、なんとお部屋のテラスに露天風呂があるではないですか！？（って知っていて予約したのでしらじらしいですが…（笑））&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/photo_8.jpg&quot; onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=2256,height=1496,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Photo_8&quot; title=&quot;Photo_8&quot; src=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/images/photo_8.jpg&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;66&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;翌日は、伊豆高原のテディベアミュージアムへ！10年以上ぶりですが健在です！&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/photo_9.jpg&quot; onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=2256,height=1496,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Photo_9&quot; title=&quot;Photo_9&quot; src=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/images/photo_9.jpg&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;66&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ここのスコーンは名物！　おいしくいただきました！&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/photo_10.jpg&quot; onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=2256,height=1496,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Photo_10&quot; title=&quot;Photo_10&quot; src=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/images/photo_10.jpg&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;66&quot; border=&quot;0&quot;  /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>旅行・地域</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-22T23:25:17+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_9fca.html">
<title>第四章 さぶさんの「さかなとり」特訓</title>
<link>http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_9fca.html</link>
<description>第四章 さぶさんの「さかなとり」特訓 　こうして、さぶさんによる、二匹の仔ぐまの...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
第四章 さぶさんの「さかなとり」特訓&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　こうして、さぶさんによる、二匹の仔ぐまの「さかなとり」特訓の日々が始まりました。&lt;br /&gt;
さぶさんは、いっけんこわそうなくまさんですが、じつは気の優しいくまなのです。だから、言葉はちょっと乱暴なときもありましたが、その教え方は丁寧で、二匹ができるようになるまで根気よく教えてくれました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　特訓の第一は、「川に入ること」「泳ぐこと」です。これについては、みちのほうは、すでに一度川に入っていることもあり、とってものみこみが早かったのですが、問題はぬりです。&lt;br /&gt;
　川に入ろうとしておぼれかけたぬりには、すでに「苦手意識」ができてしまっていました。でも、そんなぬりに対しても、さぶさんはやさしく諭すように教えてくれました。&lt;br /&gt;
「さぶさん、ぼく、きっとまたおぼれちゃうと思うんだ……」&lt;br /&gt;
「おじさんが見ててあげるから、ぜったいでぇじょうぶだ。ぬり、ほら、きてごらん」&lt;br /&gt;
「でも……」&lt;br /&gt;
「よし、ぬり。こうしよう。まず、四本足でここまで来てみな。ほら、ここなら浅いから、ぜったい大丈夫だ」&lt;br /&gt;
「うん……。そこなら大丈夫そう」&lt;br /&gt;
　そう言って、ぬりは一歩、二歩と歩いて行きました。&lt;br /&gt;
　ちゃぽん、とかわいい音をたてて、まず右前足から川に入りました。&lt;br /&gt;
「うわっ、冷たい」&lt;br /&gt;
「うん、ちょっとつめてえかもしれねえな。でもすぐに慣れるから」&lt;br /&gt;
「ぬり、頑張れ！」&lt;br /&gt;
　すでに川のまん中のほうにいるみちも応援します。&lt;br /&gt;
「うん、ぼく頑張るよ」&lt;br /&gt;
　ちゃぽん。再びかわいい音をたてて今度は左前足を入れます。&lt;br /&gt;
「よーし。もうちょっとだ」&lt;br /&gt;
　ぬりは勇気を出して、今度は後ろ足をいっきに入れようとしました。そして……。&lt;br /&gt;
　ちゃぽん、ちゃぽん。見事に後ろの両足を川のなかに入れました。&lt;br /&gt;
「よーし、よくできた。えらいぞ、ぬり。それができればあとは簡単だ」&lt;br /&gt;
「ほんと？　さぶさん」&lt;br /&gt;
「ああ、ほんとうだとも。ここは浅いけど、ほら、川のなかをみてみな。いっぺえさかながいるだろ？　これはゆうべぼうやたちが食べた『さけ』だぞ」&lt;br /&gt;
「うわあ、ほんとうだ、いっぱいいる。さぶさん、こうやってぼく立ってるだけで、足にあたってくるよ！」&lt;br /&gt;
「だろう？　そうしたら、こんどはそいつをつかまえることを覚えなきゃな」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　この季節、さけやますは卵を産むために、川の下流から上流までずーっと長いみちのりをさかのぼってくるのです。それはそれは気の遠くなるみちのりですから、いま、さぶさんや、みち、ぬりのいるこのあたりに来るまでにはだいぶ弱っています。でも、ずっと川をのぼってくるだけあって、あぶらものって、しかもメスはおなかに卵をもっているので、冬眠を控えたくまたちにとってはそれはそれは栄養満点なのです。&lt;br /&gt;
　しかも、ここまで来るのに体力を使い切って、すっかり弱り切ったさけやますですから、「こつ」さえ覚えてしまえば、つかまえるのはそんなに難しくはないのですが……。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　川のなかを泳ぐさかなのむれに向かって、前足を「えい」っていう感じで出すと、さかなの体に爪がひっかかります。そうしたら、もういっぽうの前足でそれをおさえて、川の中から取り出して、お口にくわえる──これが「こつ」です。&lt;br /&gt;
　さぶさんの教え方がいいのか、みちの「すじ」がいいのか、みちは、すぐにこの「こつ」をつかんで、よりいっぱいさかながいそうな、川のまん中あたりの少し深いところで、練習しています。&lt;br /&gt;
　いっぽう、ぬりはまだ泳ぎに自信がないので、浅瀬でさぶさんと特訓です。浅瀬でもさかなはいくらでもいるから充分なのです。&lt;br /&gt;
「ぬり、ほうら、こうやって前足で『えいっ』ってやってごらん」&lt;br /&gt;
「うん、やってみる。でも、このおさかなさんたち、ずっと泳いできたんだよね。で、へとへとになっているんだよね。なんだか、かわいそうだよね……」&lt;br /&gt;
　気のやさしいぬりは、つい、さかなの立場になって考えてしまいました。&lt;br /&gt;
「ぬり、かわいそうかもしれねえけどな。おれたちくまはこのさかなたちを食べないと冬が越せないんだ。しかも、おれたちくまは、なにもこの川にいるさかな全部食べてしまおうってわけじゃないんだ」&lt;br /&gt;
「うーん、でも、ぼくたちのせいでおさかなは死んでしまうわけでしょ？」&lt;br /&gt;
「たしかにそうだ。だがな……」&lt;br /&gt;
　さぶさんはぬりの性格がわかってきたので、いらいらすることなく、ぬりが納得するまで説明することにしました。&lt;br /&gt;
「ここにくるさかなたちはほうっておいても体力を使い果たして、オスもメスも死んでしまうんだ。そんでな、さっき言ったように、おれたちは全部食い尽くしてしまうわけではないんだ。だから、おれたちにつかまんなかったさかなは、もうちょと生き延びて、やがて一匹のメスが百匹分くらいのたまごを産むんだ。その卵が春になるとかえって、こんどはこの川をくだっていく。そんで次の秋になると、そいつらが大きくなってまたこの川にもどってくるんだ」&lt;br /&gt;
「一匹のさかなさんがひゃ、ひゃ、ひゃっぴき分のたまごを……！？　そんなにいっぱいいっぱい産むんなら、さかなさんがやがてこの世の中からいなくなるなんてことはないんだね」&lt;br /&gt;
　ぬりは、「ひゃっぴき」分の卵と聞いて、ものすごく安心したようでした。&lt;br /&gt;
「おう、だからな。ある意味で、おれたちに食べられるさかなは、おれたちへ『どうぞ、食べてください』って言っているのと同じと考えればいいんだ」&lt;br /&gt;
「そうか、さぶさん、よくわかったよ。じゃあ、ぼく、もうかわいそうってあんまり思わないでつかまえる練習してみるね」&lt;br /&gt;
　ようやく納得したぬりはいよいよ「つかまえ練習」に入るのでした。&lt;br /&gt;
　でも、やっぱり、ぬりは「ぬりらしい」つかまえかたをするのでした。それは、&lt;br /&gt;
「さかなさん、さかなさん、もう苦しいですか？　あの、あの、もしよかったら、あたくしがあなたをつかまえて食べてもいいですか？」と、となえてから前足を出すと言った具合でした。&lt;br /&gt;
それでも、とにかく、ぬりもこうしてさかなとりができるようになったのでした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　こうして、数日間さぶさんの「さかなとり特訓」がつづき、みちもぬりも、自分達だけでさかながとれるまでに成長しました（といっても、ぬりは相変わらず泳ぎが苦手で浅瀬でのさかなとりでしたが……）。そうして、二匹とも冬を越せるだけの栄養をたっぷりとつけることができました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　やがて、川にもさかながのぼってこなくなってきました。&lt;br /&gt;
「さぶさん、もうあんまりおさかな来なくなったね」&lt;br /&gt;
　みちがさぶさんに聞きました。&lt;br /&gt;
「そうだな、そろそろ終わりかな」&lt;br /&gt;
「終わりって？」&lt;br /&gt;
「うん、もうあらかたさかなは来つくしたってことだな」&lt;br /&gt;
「うん、ぼくたちももういっぱい食べさせてもらったからね」&lt;br /&gt;
　ぬりが言いました。&lt;br /&gt;
「そうだ。おれたちくまがもう充分ってくらいの気持ちになると、だいたいさかなが来るのも終わりってことになるんだ」&lt;br /&gt;
「そうするとどうなるの？」&lt;br /&gt;
　みちが聞きます。すると、&lt;br /&gt;
「くまたちは眠るんだよね、さぶさん」&lt;br /&gt;
　とぬりが答えました。&lt;br /&gt;
「そのとおりだ、ぬり。もう冬がすぐそこに来ている。おれたちは眠らなけりゃならねえ」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　三匹がそんな会話をしてから、数日後のことです。&lt;br /&gt;
　朝方、ちょっといつもより寒いなと思ったみちが、さぶさんのお家の入り口から外を見ると、一面真っ白でした。&lt;br /&gt;
「さぶさん、ぬり、ちょっとお外を見て」&lt;br /&gt;
　まだ、眠っていた二匹のくまにそおっと声をかけて、みちは起こしました。&lt;br /&gt;
「ああ、真っ白だ！」&lt;br /&gt;
　ぬりはぶるぶるふるえながらも、雪景色に感動しました。&lt;br /&gt;
　さぶさんは、&lt;br /&gt;
「いよいよ来やがったな。ぼうやたち、もうこれからは外に出るんじゃねえぞ」&lt;br /&gt;
　と、ちょっぴり不機嫌そうに言いました。&lt;br /&gt;
　こうして、くまたちにとっては、ながーいながーい冬がやってきました。&lt;br /&gt;
　でも、みちとぬりにとって、この冬は、去年の冬とはまるで違う冬でした。なんといっても、さぶさんにいろいろと面倒をみてもらって、栄養もたっぷりつけたのです。去年の、二匹だけの心細い冬とは比べ物になりませんでした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　やがて、雪が毎日毎日降り続き、さぶさんの家の扉がもうなかからは開かなくなるというころ、三匹のくまはふかーいふかーい眠りにつきました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>みんなの童話</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-19T22:33:11+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_352f.html">
<title>第三章　はじめてのさかなとり</title>
<link>http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_352f.html</link>
<description>第三章　はじめてのさかなとり 　二匹はそろって、かわらのほうまで行ってみました。...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;第三章　はじめてのさかなとり&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
　二匹はそろって、かわらのほうまで行ってみました。そして、よくあたりを見ると、何匹ものくまさんが、川のなかにはいっています。&lt;br /&gt;
「みちさん、いっぱいぼくたちのなまか（なかま）がいるねぇ」&lt;br /&gt;
「そうだね、きっとみんな“さけ”や“ます”をとりにきているんだね」&lt;br /&gt;
「うん、みちさん、ぼくたちもとってみようよ」&lt;br /&gt;
「そうしよう」&lt;br /&gt;
　とは言ったものの、二匹とも川のなかに入るのははじめてです。&lt;br /&gt;
　流れのすぐ脇には行ってみるものの、なかなか水のなかに入れません。&lt;br /&gt;
「みちさん、ぼくちょっとこわいや」&lt;br /&gt;
「だいじょうぶだよ、ぬり。みたところそんなに深さはなさそうだし」&lt;br /&gt;
「うーん……」&lt;br /&gt;
「よし、わかった。ぬり、まずぼくがためしてみよう」&lt;br /&gt;
　みちはそう言うと、思いきって水のなかに入っていきました。&lt;br /&gt;
　バシャン、バシャン。&lt;br /&gt;
「うわーい、ぬり、ちょっと冷たいけど気持ちいいよ」&lt;br /&gt;
　みちは、“さけ”や“ます”をとる、ということをわすれて、まるで水遊びをしにきたようにおおはしゃぎでした。&lt;br /&gt;
「よーし、ぼくも……」&lt;br /&gt;
　ぬりも思いきって水に入りましたが……。&lt;br /&gt;
　ツルッ、すってーん、ザバーン。川底の石についていたこけに足をとられてころんでしまいました。&lt;br /&gt;
「あーん、みちさん……」&lt;br /&gt;
　ブクブクブク……。ぬりはそう叫ぶと同時に、おぼれそうになってしまいました。その場所も決して深くはなく、ぬりの背の高さでもじゅうぶんお胸から上の部分は、水の上に出るはずなのですが、困ったことに、ぬりは（この時点では、みちも、でしたが）、泳げなかったのです。というよりも「泳ぐ」ということがどういうことか、まだわからなかったのです。&lt;br /&gt;
「ぬり！　だいじょうぶ！？　いまいくからね！」&lt;br /&gt;
　さすがに、さきほどぬりが落ち葉に足をとられてころんだときとは違うと思って、みちも必死に、ぬりのところへ駆けつけました。&lt;br /&gt;
　みちが駆けつけると、ぬりはなんとかうしろ足で立ち上がろうとしていました。みちは、ぬりの前足をつかんで、ぬりが起き上がるのを手伝ってあげました。&lt;br /&gt;
　ようやくぬりは立ち上がることができました。&lt;br /&gt;
「あーん、あーん、みちさん、みちさん……。ぼくもう死んじゃうのかと思った。あーん……」&lt;br /&gt;
　ぬりはあたりもはばからず大きな声で泣きました。&lt;br /&gt;
「ぬり、大丈夫だよ。ほら、ちゃーんと生きているでしょ？」&lt;br /&gt;
　すこーしぬりが落ち着くのを待って、みちがそう言うと、ようやくぬりは泣き止みました。&lt;br /&gt;
「うん。ぼく助かったみたい。みちさん、ありがとう。でも、ぼく、もう川に入るのやめようかな……」&lt;br /&gt;
　だれでもはじめてのことをしてみたときに、偶然にも「失敗」してしまうと、すっかりやる気がなくなることがあるものです。反対に、「成功」すると、あとはどんどんと上達していくということもあります。&lt;br /&gt;
　この二匹のくまのばあいは、「川にはじめて入る」ということに対して、ぬりは「失敗」して、みちは「成功」したということになります。&lt;br /&gt;
　だから、ぬりはすっかり「川に入る」ことが苦手になってしまったのでした。&lt;br /&gt;
「うん、ぬり、きっと、すごくこわかったんだね。わかったよ。ぬりはここでしばらく休んでて」&lt;br /&gt;
　みちは、ぬりの気持ちを思いやって、また川のなかへ入っていきました。&lt;br /&gt;
　こんどは、みちは遊ぶのをやめて、ほかのくまさんがしているように、じっと川面をみつめてみます。すると、さっきは気がつかなかったのですが、たくさんのおさかなが泳いでいるのが見えました。&lt;br /&gt;
「うわーすごい」&lt;br /&gt;
　思わず、みちは叫んでしまいました。&lt;br /&gt;
「どうしたの？　みちさん」&lt;br /&gt;
　ぬりは驚いて聞きました。&lt;br /&gt;
「あのね、川のなかにいっぱいおさかなが泳いでいるんだ」&lt;br /&gt;
「きっと、それが“さけ”や“ます”なんだね、みちさん」&lt;br /&gt;
「うん、きっとそうだと思う。でもどうやってとるんだろう？」&lt;br /&gt;
　取り方がわからないみちは、あたりのくまさんが取るのをじっと見てみました。&lt;br /&gt;
　すると、どのくまさんも、しばらく川面を見つめたかと思うと、すばやくお顔と前足を水のなかに入れて、すぐにお口におさかなをくわえて顔を上げています。&lt;br /&gt;
「うわー、みんなうまいなぁ。よーし、ぼくもやってみよう」&lt;br /&gt;
　みちは見よう見まねで挑戦してみました。&lt;br /&gt;
　まず、じっと川の中を見つめます。さっきと同じようにたくさんのおさかなが泳いでいます。「これならぼくにもできそうだ」みちはたかをくくって、水のなかにお顔と前足を入れてみました。&lt;br /&gt;
「えい」&lt;br /&gt;
　ばしゃばしゃと水をはねあげる音がたちました。&lt;br /&gt;
「みちさん、がんばれ！」&lt;br /&gt;
　ぬりも川岸からおうえんです。しばらくすると、みちのお顔が出てきました。けれど、お口におさかなをくわえていません。&lt;br /&gt;
「だめだー。よーしもう一回」&lt;br /&gt;
　そう言って、また「挑戦」です。けれどもこんどもだめでした。&lt;br /&gt;
　こうして、みちは四回くらい「挑戦」しましたが、やっぱりだめです。&lt;br /&gt;
「むずかしい？　みちさん」&lt;br /&gt;
　ぬりが心配そうに聞きました。&lt;br /&gt;
「うーん、むずかしいようには思えないんだけどなぁ……」&lt;br /&gt;
　川のなかに入るのもはじめてなら、おさかなをとるのもはじめてのくまたちです。無理もありません。けれども、このおさかなをとることができるようにならないと、二匹のくまは「冬」を越すことができないのです。&lt;br /&gt;
「なんとか、おさかながとれるようにならないと。でもどうしよう……」&lt;br /&gt;
　とほうにくれる二匹でした。&lt;br /&gt;
　そろそろ夕方になろうとしていました。きょうのところはこの近くで眠ればいいとしても、ごはんがありません。二匹としては、「きっといっぱいおさかながとれるはずだから、たべものをもっていく必要はないよね」と考えて、ここへは手ぶらできていたのでした。&lt;br /&gt;
「みちさん、おなかがすいてきたね」&lt;br /&gt;
「うーん、ちょっとね……」&lt;br /&gt;
　二匹はものすごく心細くなって、川岸にたたずんでいました。そのときです。&lt;br /&gt;
「よう、ぼうやたち、どうしたんだい。そんなところにたたずんじゃって」&lt;br /&gt;
　みかけはこわそうな大人のくまさんが、みかけとはちがって、やさしく声をかけてきました。&lt;br /&gt;
　最初は怒られるのかと思ったみちとぬりも、その声に安心して答えました。&lt;br /&gt;
「はい、あの、ぼくたち、きょうはじめてこの川にきたんです。それでおさかなをとろうと思ったんですが、なかなかとれなくて……」&lt;br /&gt;
「おう、さっき、ぼうやがとろうとしているのをあっちのほうからちょっと見ていたよ。でもなぁ、あれじゃ、さかなはとれねえぞ。そもそも親はどうしたい。お母さんかお父さんにさかなのとりかた教わればいいじゃねえか」&lt;br /&gt;
「あのね、ぼくたちお父さんもお母さんもいないんだ」&lt;br /&gt;
　ぬりが言いました。&lt;br /&gt;
「なんだって！　ぼうやたちみたところ一歳仔だろ。じゃ、どうやって前の冬は越したっていうんでぃ？」&lt;br /&gt;
「あのね、前の冬は穴の中で、ぽっちり残っていたたべものをたべて、それでね、春になってから、いろんな森の動物さんたちにたべもののとりかたを教わったんです。でも、だんだん寒くなってきて、えさが減ってきちゃったんで、どうしようと思っていたら、きつねさんが『くまは川でおさかなをつかまえて、それをたくさんたべて冬の眠りにそなえるんだよ』って教えてくれたんです。それで、川へ行かなきゃって思って、こんどは、とんびさんに……」&lt;br /&gt;
　ぬりがこれまでのいきさつをいっしょうけんめいに話していると、大人のくまさんは下を向いてしまいました。&lt;br /&gt;
「くまさん、どうしたの。ぼくのお話わかりづらかった？」&lt;br /&gt;
　ぬりが聞くと、大人のくまさんは顔を上げました。するとどうでしょう、そのくまさんは目を真っ赤にして涙を流しているではないですか。&lt;br /&gt;
「ばかやろう、ぼうやの話よーくわかるよ。わからないもんか。くーっ、なんてかわいそうなぼうやたちなんだ。するとなんだ？　この一年、二匹だけで生きてきたってぇのか……。よくがんばったな。ほんとうによくがんばったな。それじゃさかなのとりかたがわかんねえのも無理ねえやな。よーし、おじさんが教えてやる。ぼうやたちがりっぱにさかなをとれるようになるまでみっちりと教えてやるからな。もう心配いらねえぞ」&lt;br /&gt;
「本当に？　おじさん」みちはうれしくなって聞き返しました。&lt;br /&gt;
「ああ、本当だとも。そのかわり厳しいぞ」&lt;br /&gt;
「ぜひお願いします」&lt;br /&gt;
　みちもぬりも頭を下げました。&lt;br /&gt;
「ぼくの名前は『みち』っていいます。こっちは弟の『ぬり』です」&lt;br /&gt;
「おう、まだ名前を名乗っていなかったな。おれは『さぶ』っていうんだ。じつは、おれも、かみさんや子どもとはぐれちまってな。ずいぶん前から、こうしてひとりでさかなをとる暮らしをしているんだ。まぁ、おかげで、さかなのことなら知らないことはないかもな」&lt;br /&gt;
「あの……、さっそくでなんなのですが……」&lt;br /&gt;
「なんでい、ええと、みち？」&lt;br /&gt;
「いえ、ぼく、ぬりです」&lt;br /&gt;
「そうだったか。それにしても、ぼうやたち双児だから当たり前なんだろうけど、よく似てるな。ははは。で、ぬり、なんでい？」&lt;br /&gt;
「じつは、ぼくたち、もうおなかぽこぺこで、ちょっとこれ以上動けそうもないんです」&lt;br /&gt;
「そうか、そうか。よーしおじさんがなんかたべさせてやろう。じゃあ特訓はあしたからだ。着いてきな」&lt;br /&gt;
　二匹は「さぶさん」のあとをとことこと着いていきました。川からすぐのところに大きな洞穴があって、そこが「さぶさん」のお家でした。&lt;br /&gt;
「さあさあ、きたねえところだけど、入んな」&lt;br /&gt;
　二匹はきちんと「おじゃまします」といって中に入りました。&lt;br /&gt;
　穴の中は広くて、ふかふかの落ち葉が敷き詰められていて快適そうです。そして入り口のわきにおさかなが何匹もおいてありました。&lt;br /&gt;
「よし。きょうからここがぼうやたちとおじさんの『合宿所』だ。なんの遠慮もいらねえからな。さあ、まず食事だ。たんと食べるんだぞ」&lt;br /&gt;
　そういって、さぶさんはそこにあったおさかなを、一匹ずつ、みちとぬりの前に置きました。&lt;br /&gt;
「これはな『さけ』といって、こうやって食べるんだ」&lt;br /&gt;
　さぶさんは、器用に前足とお口をつかって、むしゃむしゃと食べはじめました。&lt;br /&gt;
　みちとぬりは、さぶさんの食べ方をまねして食べてみました。&lt;br /&gt;
　とてもさぶさんのように上手には食べられませんでしたが、そのはじめてのたべものの味に、&lt;br /&gt;
「みちさん、おいしいね」&lt;br /&gt;
「うん、ぬり、おいしいね。こんなにおいしいものがこの世の中にあったなんて……」&lt;br /&gt;
　と酔いしれるのでした。&lt;br /&gt;
　二匹がそう言い合うのを、さぶさんは、また涙ぐみながら見ていました。&lt;br /&gt;
「よしよし。腹いっぱい食えよ。そんで、よーく寝るんだぞ。あしたからびっちり特訓だからな……」&lt;br /&gt;
　涙ぐみながら、ひとりごとのようにさぶさんは言いました。&lt;br /&gt;
　満腹になった二匹は、よほど疲れていたのでしょう、しばらくすると、落ち葉のクッションのうえに横になって、やがて静かに寝息を立てはじめました。&lt;br /&gt;
「かわいそうになぁ。これまで、ぐっすりと安眠したこともないんだろうなぁ。でも、いままでほんとうによく頑張ってきたなぁ。おじさんが必ず一人前のくまにしてやるからな……」&lt;br /&gt;
　さぶさんは二匹の安心しきって寝るさまをみながらつぶやきました。そういいながら、やがて、さぶさんも小さないびきをかきながら寝入ってしまいました。&lt;br /&gt;
　気がつくと、外はもうすっかり日がくれて、秋の夜空に大きな満月が出ていました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
　&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>みんなの童話</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-18T11:01:39+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_bbf0.html">
<title>第二章 森のなまかたち</title>
<link>http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_bbf0.html</link>
<description>第二章 森のなまかたち 　こうして、みちとぬり、二匹の仔ぐまは、森のなかでいろん...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;第二章 森のなまかたち&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　こうして、みちとぬり、二匹の仔ぐまは、森のなかでいろんな動物さん、虫さん、そしてお花や、木々となかよく暮らしていました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　ところで、寒い国の寒い地方とはいっても、季節はちゃんとめぐってきます。さむーい冬は、あたり一面が雪で真っ白になり、それまで二匹といっしょに遊んでいたほかの動物さんたちも、みんないなくなります。「いなくなる」というのは正しくありませんね。「かくれる」というほうがよいでしょう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　みなさんは「とうみん（冬眠）」ということばを知っていますよね？　そうです、動物さんたちは、冬になると、寒さから身を守るために、地面に穴を掘ったり、雪や風をさけられる木のうろをみつけて身をかくすのです。そうしてじっと、あたたかい春が来るのを待つわけです。&lt;br /&gt;
　冬眠中、動物さんたちは、基本的にごはんを食べません。&lt;br /&gt;
　でもなんの準備もしないで冬眠に入ってしまうと、たいへんです。おなかがへり過ぎて春まで身がもたなくなってしまうからです。&lt;br /&gt;
　では、動物さんたちはどうするのでしょう？　そうです。少しでも「おなかのへり過ぎ」をさけるために、冬眠にはいる前に、できるだけいっぱいごはんを食べて、思いっきり太って、春が来るまでの栄養を体にたくわえておくのです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　さて、二匹の仔ぐまたちです。&lt;br /&gt;
　この二匹の場合は、生まれてすぐの冬は、生き別れてしまった親ぐまが、かろうじて木のうろにたくわえていた「ぽっちり」の食料でしのいだのでした。そして、春になってからは、まわりの動物さんたちにいろいろとえさの取り方を教わったり、前にお話したように、蜂さんたちとなかよくなって「はちみち」を分けてもらったりして、だんだんと生きていくすべ（術）を身につけていったのでした。&lt;br /&gt;
　そうして、春から夏にかけては、空気のきれいなこのあたりは、二匹にとってはもう食べ物の宝庫でした。&lt;br /&gt;
　やがて、だんだんとあたりが涼しくなってくると、秋がやってきます。そして、だんだんと二匹の食べ物もへってきます。&lt;br /&gt;
「みちさん、だんだん食べ物がとれなくなってきたね」&lt;br /&gt;
「うん。これは、『あき』っていう季節がもうきているってことなんだろうね、ぬり」&lt;br /&gt;
「みちさん、ぼく、きつねさんに聞いたんだけど『あき』のつぎは『ふゆ』っていう季節がくるんだよ。その『ふゆ』っていうのは、まえに、ぼくたちが木のうろでふるえながら『ぽっちり』のたべものをたべてすごしたあのさむーい季節なんだよ」&lt;br /&gt;
「ああ、あれをもう一回やるのはいやだねぇ……。ぬり、どうしよう……」&lt;br /&gt;
「そうだよね、みちさん。それでね、ぼく、さらにきつねさんに聞いてみたんだ。『きつねさん、“ふゆ”はどうやってやり過ごせばいいの』って。きつねさんは、こういっていたよ。『“ふゆ”は、森のどうぶつたちはみんななんにもしないんだよ。つまりずーっと寝ているんだ。でもね、それまでにちゃーんと準備をしておかないとだめなんだよ。つまりね、寝るまえにたべものをいっぱい食べて、できるだけ太っておくことなんだ』って」&lt;br /&gt;
「なるほど。できるだけたべものをたべるのかぁ。でも、ぬり、森のなかにはもうだいぶんたべものがへってきちゃったよね。どうしよう？」&lt;br /&gt;
「うん、ぼくもそれが心配になったんで、こんどはお空を飛んでいたとんびさんに聞いてみたんだ。『ねえ、とんびさん、ぼくたちのたべものがだんだんへってきちゃったんだ。よかったらどうしたらいいか教えてください』って」&lt;br /&gt;
「とんびさんかぁ。そうだね、とんびさんはお空を飛んでいるから、森の全体が見渡せるし、この森以外のことも知っているはずだよね。ぬりは賢いね。いいところに気づいたね」&lt;br /&gt;
「それほどでもぉ……」&lt;br /&gt;
ぬりは、みちにほめられてちょっぴりほこらしく、ちょっぴり恥ずかしくなりました。&lt;br /&gt;
「それでね、とんびさんはこういってたよ。『おまえさんたちのようなくまは、たいていこの季節には、森のはずれにある川のほうにいって、さけやますをとっているな』って」&lt;br /&gt;
「“さけ”や“ます”ってどんなたべものなんだろう……」&lt;br /&gt;
みちは聞いたことのないたべものの名前にとまどいました。&lt;br /&gt;
「そう、ぼくも聞いたことないし見たこともないので、さらに聞いてみたんだ。『とんびさん、その“さけ”や“ます”ってどんなたべものなの？』って。そうしたら、とんびさん『おまえさんたち、“さけ”も“ます”も知らないでよくまえの冬を越せたな』って驚きながらも教えてくれたんだ。とんびさんのいうことでは、この“さけ”や“ます”というのは、川に住む“おさかな”といういきものなんだって。それでね、『あき』になると、森のはずれの川にたくさんやってきて、くまたちはそれをつかまえて食べるんだって。それはいっぱいの栄養をふくんでいて、それでもっておなかをいっぱいにして『ふゆ』のねむりにそなえるんだそうだよ」&lt;br /&gt;
「なーるほど。よーくわかったよ、ぬり。ではその川に行くとしようか。でも、ぬり、ぼくたちその川がどっちの方角にあるか知らないね。どうしよう……」&lt;br /&gt;
「だいじょうぶ、みちさん。ぼくも不安だったのでとんびさんに聞いたら、あしたの朝、この空の上をとんびさんたちが飛んでくれて、ぼくたちを川に案内してくれるって。だからね、ぼくたちは、空を見て、とんびさんの飛ぶ方向に森をずーっと歩いていけばいいって言ってくれたんだ」&lt;br /&gt;
「ぬり、えらいねぇ。よくそこまでとんびさんにお願いできたね。ぬりはほんとうにかしこいや」&lt;br /&gt;
「それほどでもぉ……」&lt;br /&gt;
　そういってまたぬりは、ちょっぴりほこらしく、ちょっぴりはずかしくなったのでした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　翌朝、いつもより早くに起きた二匹は、どんぐりの実で軽く朝食を済ませると、すぐに、お空が見渡せる近くの場所にいって、しばらくお空を見上げていました。&lt;br /&gt;
「みちさん、ぼくちょっぴり首がいたくなっちゃった」&lt;br /&gt;
「そうだね。ずーっと上を向いていると疲れちゃうねぇ」&lt;br /&gt;
「そうだ、みちさん、こうしましょうよ。ぼくが上を見ている時は、みちさんが下を向いてちょっと休んで、しばらくしたら、その反対っていうふうに。“かわりばんつ”に上を向けば、ずーっと上を向いているよりは疲れないのじゃないかなぁ」&lt;br /&gt;
「うん。なるほど。本当にかしこいね。ぬりは」&lt;br /&gt;
「それほどで……」&lt;br /&gt;
　いつものように、ぬりがほこらしくもはずかしがろうとしたとき、お空の上のほうから、&lt;br /&gt;
「ぴーひょろろろ」&lt;br /&gt;
　と、とんびさんの声が聞こえてきました。&lt;br /&gt;
「やあ、来た来た」&lt;br /&gt;
みちが歓声を上げました。すると、&lt;br /&gt;
「いやぁ、すまんすまん。ちと朝寝坊してしまってな。待たせたな。おまえさんたちはもう朝ごはんはすませたのかい？」&lt;br /&gt;
　と、とんびさんが上空で大きな輪を描きながら、大きなお声で語りかけてきました。&lt;br /&gt;
「はい、もうすませました。それで、みちさんとふたりでこうしてお空を見上げて待っていたんです」&lt;br /&gt;
「そうじゃったか。ずーっと上を見ていたらさぞ疲れたことだろう。すまんかったな」&lt;br /&gt;
「いえ、とんびさん。ちょうどふたりで“かわりばんつ”に上を向けばいいね、って考えた時にとんびさんが来てくれたんです」&lt;br /&gt;
「おお、それはいい考えだね」&lt;br /&gt;
「ところで、とんびさん。おさかなのいる川までってどのくらい歩くのですか？」&lt;br /&gt;
「うーむ。わしらならここから１０分もあればいくがなぁ。おまえさんたちの足だと、１００分くらいかな？」&lt;br /&gt;
「ひゃ、ひゃ、ひゃっぷん……」&lt;br /&gt;
　ぬりは絶句してしまいました。&lt;br /&gt;
「おやおや、くま君や、そんなに驚くほどでもなかろうに」&lt;br /&gt;
とんびさんは、いまにも気絶しそうなぬりの姿をみてびっくりしました。&lt;br /&gt;
「とんびさん、このぬりは、『ひゃく』ってかず（数）に弱いんです。ぼくはぬりに比べればもっとかずに弱いんだけど、そもそも、それがどのくらいなのかわからないからあんまり驚かないんだ。ところで、その『ひゃっぷん』って、どのくらいなの？」&lt;br /&gt;
「うーん。時間のことがわからないとなると説明がむずかしいな。おお、そうじゃ、こういえばわかるじゃろ。いまからだと、『ちょうどお昼ころに着く』ということじゃ」&lt;br /&gt;
「なーんだ、そのくらいなのか。じゃあ、大丈夫」&lt;br /&gt;
みちが言うと、正気を取り戻したぬりが、&lt;br /&gt;
「それを聞いて安心しました。ぼく、たくさんたくさん、『もう歩けません』っていうくらい歩くのかと思った……」&lt;br /&gt;
　と、ほっとして言うのでした。&lt;br /&gt;
　こうして、いよいよ二匹は上空を飛ぶとんびさんにしたがって出発したのです。&lt;br /&gt;
　ぬりが言ったように、二匹は上空を「かわりばんつ」に見上げながら、とんびさんの飛ぶ方角にしたがって、ときどき小走りになるようにして歩いていきました。&lt;br /&gt;
　ところで、みちが上空を見ながら行くときはいいのですが、ぬりが上空を見ながら歩くときは、ちょっと心配ごとがおきました。&lt;br /&gt;
　どうも、ぬりは上空を見ながら歩くとまっすぐに歩けないのです。それで、後ろから着いていくみちは「はらはらどきどき」のしどうしとなってしまうのです。&lt;br /&gt;
「ぬり、大丈夫かい？」&lt;br /&gt;
「ええ、みちさん……」&lt;br /&gt;
　ちょっぴり不安気な声でぬりが応じてから間もなくのことです。&lt;br /&gt;
「あっ」&lt;br /&gt;
　ぬりが軽く悲鳴を上げました。&lt;br /&gt;
「危ない、ぬり！」&lt;br /&gt;
 と、みちが言う間もなく、ぬりは、落ち葉に足をとられて「すてん」と転んでしまいました。&lt;br /&gt;
 上空から見下ろしていたとんびさんが、その姿をみて、&lt;br /&gt;
「ぴーひょろろ。わはは」&lt;br /&gt;
 と大きな声で笑いました。&lt;br /&gt;
 みちも、ちょっと滑稽なぬりの転び方をみて、心配よりも先にちょっと笑ってしまいました。&lt;br /&gt;
「みちさーん。ひどいや。とんびさんも。ぼくは真剣に歩いていたんですよ」&lt;br /&gt;
 さいわい、いっぱいに敷き詰められていた落ち葉が、ふかふかのクッションのようになっていたので、怪我することもなく、ちょっぴりふくれてぬりは起き上がりました。&lt;br /&gt;
 ともあれ、こんなふうにして二匹の仔ぐまの珍道中が続けられ、予定の１００分を少し過ぎようかという「お昼時」、&lt;br /&gt;
「ほーれ、くまくんたち。もうすぐじゃぞ」&lt;br /&gt;
 と、とんびさんが上空から語りかけてきました。&lt;br /&gt;
 二匹が耳をすませると、「ざー」っという川のせせらぎの音が聞こえてきました。&lt;br /&gt;
「みちさん、あれがきっと川の音なんだね」&lt;br /&gt;
「そうだね、ぬり。すごく近くに聞こえるね」&lt;br /&gt;
 そう言い合いながら、生い茂る草を分け行くと、目の前がぱっと開けました。&lt;br /&gt;
「ここがわしの言っていた川じゃよ。到着、とうちゃくー」&lt;br /&gt;
　とんびさんは二匹を無事、川に案内できて満足そうに言いました。&lt;br /&gt;
「ありがとう。とんびさん。とっても助かりました」&lt;br /&gt;
「いやいや、例には及ばんよ。また困ったことがあったらなんでもわしらとんびに聞くがいい。いつでも飛んできてあげるからな」&lt;br /&gt;
　そう言って、とんびさんは三回ほどお空で輪を描いてから、また飛んでいってしまいました。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>みんなの童話</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-18T00:58:15+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_8666.html">
<title>第一章　ある寒い国の二匹の仔ぐま</title>
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<description>第一章　ある寒い国の二匹の仔ぐま 　ある、とっても寒い国のとっても寒い地方に、く...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;第一章　ある寒い国の二匹の仔ぐま&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　ある、とっても寒い国のとっても寒い地方に、くまの仔の「みち」と「ぬり」という二匹の仔ぐまがいました。&lt;br /&gt;
　二匹は生まれてすぐに、おやぐまと生き別れになってしまい、この一年を歯を食いしばって必死に生きてきました。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　二匹はふたごのくまなので、見かけはそっくりでしたが、性格はちがっています。&lt;br /&gt;
　兄ぐまの「みち」は、やんちゃで、ちょっと乱暴者、なまきずが絶えないのですが、じつは意外とのんびりやさんです。&lt;br /&gt;
　弟ぐまの「ぬり」は、賢いけれど運動は苦手。「九十九」までなら計算だってできます。でも「九十九」を超える数は、いくつであっても（たとえひとつ多い百であっても）、「ぬり」にとっては「たくさん」なのでした。でも二匹の仔ぐまにとっては「九十九」までの数ですべてのことが十分でした。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　二匹だけで生きたこの一年は、「ぬり」が、「どこに行ったらえさになりそうなものがあるだろう」「どこに行ったら危ない目にあわないですむだろう」といったことを考えて、「みち」が、その「ぬり」の考えにしたがって、じっさいにえさをとってきたり、隠れ家をつくったり……、ときっちりと役割分担をしていました。&lt;br /&gt;
　たとえばこんなぐあいです。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「みちさん（ぬりは兄ぐまのことをこう呼んでいました）、あっちのほうに蜂さんが飛んでいる。きっと『はちみち（はちみつのことです）』が近くにあるはずだ」&lt;br /&gt;
「どれどれ。うん。たしかに飛んでいるね。近くに巣があるのかなぁ？」&lt;br /&gt;
「うん。あの飛び方からするとたぶん一〇時の方角に巣があるかもしれないね」&lt;br /&gt;
「よし、みちが行ってみるよ」&lt;br /&gt;
　しばらくすると、みちは巣を見つけて、ぬりに報告しました。&lt;br /&gt;
「ぬり、やっぱり一〇時の方角にあったよ。いっしょに行こう」&lt;br /&gt;
　二匹は揃って歩いていきました。すると、だんだんと飛んでいる蜂の数が増えていきました。そして、その先の大きな木のうろに、大きな蜂の巣がありました。&lt;br /&gt;
「ほら、ここだよ、ぬり」&lt;br /&gt;
「うん、みちさん」&lt;br /&gt;
「ぬり、ちょっと巣をのぞいてごらん。何匹くらいいる？」&lt;br /&gt;
「うーんとね、一、二、三……」&lt;br /&gt;
　ぬりは九十九匹まで数えました。そしてみちに言いました。&lt;br /&gt;
「みちさん、たくさんいる！」&lt;br /&gt;
　気のやさしい二匹の仔ぐまは、蜂さんに、&lt;br /&gt;
「ねえ、はちさん、一生懸命働いてはちみちを集めているところを申し訳ないんだけど、ぼくたちおなかぺこぺこなんだ。ほんの少しでいいからはちみちを分けてくれないかなぁ」&lt;br /&gt;
　と聞きました。&lt;br /&gt;
　ふだんから、この二匹の仔ぐまが一生懸命に生きているのを見て知っていた一匹の蜂が言いました。&lt;br /&gt;
「うん。お前たちは気のやさしい仔ぐまだから、いいだろう。ちょっと女王さまに聞いてくるから、待っていなさい」&lt;br /&gt;
　そういうと、巣の奥のほうに向かって飛んでいきました。ほどなく、手に蜜のたっぷりついた木切れを持ってその蜂さんが戻ってきました。&lt;br /&gt;
　すると、そのうしろからも一匹、二匹と、やはり手にたっぷりはちみつのついた木切れを持った蜂さんがついてくるではありませんか。&lt;br /&gt;
「女王さまに報告したら、『その仔ぐまたちはよい仔だから、ぜひ蜜を分けておあげなさい』とおっしゃっておられた。ということで、これをお前たちにあげよう」&lt;br /&gt;
　最初の蜂がそう言うと、二匹の仔ぐまの前につぎつぎと蜜のたっぷりついた木切れがつまれていきました。&lt;br /&gt;
「いやぁ、これはすごいや。ありがとう」&lt;br /&gt;
「みちさん、ほんとうにすごいね。一こ、二こ、三こ……、九十九こ、……、うーんと、たくさんのはちみちだ！」&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　二匹の仔ぐまはこうやって森の虫や動物たちと仲良くなって、助け合って生きていました。&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>みんなの童話</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-16T22:58:59+09:00</dc:date>
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<title>ぬり吉一家の旅の記録</title>
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<description>これまで行った旅先を紹介します。 これは2004年5月。憧れのタヒチ、ボラボラ島...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;これまで行った旅先を紹介します。&lt;br /&gt;
これは2004年5月。憧れのタヒチ、ボラボラ島です。&lt;a href=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/img_0110.jpg&quot; onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=480,height=640,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Img_0110&quot; title=&quot;Img_0110&quot; src=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/images/img_0110.jpg&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;133&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;
&lt;a href=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/img_0273_1.jpg&quot; onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=640,height=480,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot;&gt;&lt;img alt=&quot;Img_0273_1&quot; title=&quot;Img_0273_1&quot; src=&quot;http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/images/img_0273_1.jpg&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;75&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;float: left; margin: 0px 5px 5px 0px;&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>旅行・地域</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-16T00:15:05+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://nurikichi.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/my_favorite_mus.html">
<title>My Favorite Musician  ERIC CLAPTON</title>
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<description>　プロフィールにも書かせてもらいましたが、僕は、エリック・クラプトンの大ファンで...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;　プロフィールにも書かせてもらいましたが、僕は、エリック・クラプトンの大ファンでありまして、1974年の初来日こそ見のがしておりますが、以降の来日は、毎回１回は必ず見に（聞きに）いっております。いやはやもはやファン歴30有余年となるわけであります。&lt;br /&gt;
　いまでこそ、日本でも老若男女にまで知れ渡るようになったクラプトン先生でありますが、その昔は、ちょっとうるさいロック好きにしか聞かれていなかった先生。そのためか、初めてコンサートで「生」クラプトンをご覧になった若いファンが、「クラプトンって、ギターも上手ね」「そうだね」などと言い合っている場に遭遇したオールドファンが苦笑＆愕然！　という真しやかな話が僕たちの耳に入っています。&lt;br /&gt;
　まあ、そんなこんなも含めて、ゆったりと僕なりのクラプトンについての記事を書いてみようと思います。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>音楽</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-15T22:18:37+09:00</dc:date>
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<title>童話の連載はじめました</title>
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<description>きょうから創作童話の連載を始めてみました。 よかったら読んでやってください。</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;きょうから創作童話の連載を始めてみました。&lt;br /&gt;
よかったら読んでやってください。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>ぬり吉</dc:creator>
<dc:date>2007-04-15T21:53:57+09:00</dc:date>
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